本書をまずお読みいただいてから機材のお取り扱いをお願いいたします。
お読みいただかないで間違った扱いをされると、大きな人身事故や機材の損傷につながったり、関電や火災の原因などになる場合もあります。

コンベヤの基礎名称

  • 【中寄せベルト】

    仕様:V字の凸部分があり、高さは約5mm。仕様角度は28度までOK。主に砕石などに使用してます。

  • 【平ベルト】

    仕様:凹凸が無い一般的な平たいベルトです。主に砂など細かい物の移動に使用します。

  • 【非常停止ワイヤー】

    仕様:作業中に急な問題が起きたとき、手前にワイヤーを引くだけでコンベヤが停止いたします。

  • 【運転・停止ボタン】

    仕様:コンベヤを運転・停止する際に使用するボタンです。

  • 【ベルトの位置調整ボルト(SA・SB)】

    仕様:SA・SBタイプのコンベヤに使われているベルトのゆがみや張りを調整するボルトです。

  • 【ベルト位置調整ボルト(アルミ)】

    仕様:アルミコンベヤのベルト調整するボルトです。反対側にも同じものがあります。

非常停止に関する事

当社ベルトコンベヤは主に屋外にて使用することが多く、雨風などを受ける電気式作業機です。そのため、水による漏電や思わぬ故障も出る場合があります。他にも人体などの接触による事故や積載物による事故や故障も考えられます、そのため緊急を要する停止をすることで事故などを防ぐことができます。

  • 【非常停止用ワイヤー】

    作業中に突発的な問題が生じた時はこのワイヤーを手前に引っ張って下さい。必ず手は素手ではなく、軍手もしくはその他手袋などを必ずして行ってください。素手で引っ張ると怪我の原因になる場合があります。

  • 【運転・停止ボタン】

    コンベヤを運転・停止する際に使用するボタンです。
    BOX内には非常停止の機械が入っているので、直接水をかけたりしないでください。

※非常停止ボタンを使用して、再度使用する場合事故で復旧が困難になったりした場合は無理に使用せず、状況をお電話にて当社にご連絡お願いいたします。

コンベヤの回転方向

当社ベルトコンベヤは複数台のコンベヤを接続して使用する場合が多いため、接続方法などにより配線の構成が変わります。そのため接続するコネクターの天地の方向によりコンベヤの回転方向が変わります。作業前に必ず試運転で回転方向が変わります。作業前に必ず試運転で回転方向を確認してから作業等を開始してください。

モータプーリーがある向きが前となります。
進行方向に注意して、配置・接続をお願いいたします。

ベルトの調整方法

当社ベルトコンベヤのベルトを調整して使用するのはとても重要です。SA/SBタイプはもちろんですが、アルミタイプは特に調整をしっかりやらないと中のローラーに泥などが付着し、ベルトが損傷し縁などからから切れる場合もあります。十分注意して下さい。

  • 【ベルト位置調整ボルト】

    仕様:SA・SBタイプのコンベヤに使われているベルトのゆがみや張りを調整するボルトです。

    この左右のボルトを回して調整します。
    ベルトが左寄りの場合
    ・・・左ボルトを右に回す。
    ベルトが右寄りの場合
    ・・・右ボルトを右に回す。
    ※ベルトの調整が不十分の状態で使用してると、ベルトが蛇行して最悪の場合着れる場合があります。大変危険ですので調整確認は必ず行うようにしてください。

  • 【ベルト位置調整ボルト(アルミ)】

    仕様:アルミコンベヤのベルト調整するボルトです。反対側にも同じものがあります。

    1. ①この4つのボルトを緩め、ストライドプレートを動かせるようにします。
    2. ②の調整ボルト(反対側も同様に)を時計回りに左右を回し、コンベヤの張りを調整します。
    3. ③の写真、ベルト中央を上から押して約30mmくらいたるむくらいが適正です。
  • ③【各コンベヤのベルト調整する位置】

    ※注意
    ベルトコンベヤには調整目盛りというものがありませんので必ず調整したら試運転をしてベルトの動きに問題ないか確認してから作業をするようにお願いいたします。動きに異変がある場合はすぐさま停止して再度調整を繰り返して下さい。

しっかり安全に使用することで早く的確な作業をすることができます。事故や怪我をしないようによろしくお願いいたしますね。

アルミコンベヤについて

アルミコンベヤは通常のコンベヤ(SA・SBタイプ)に比べパワーが少ないので、大量にベルトへ積載した場合、停止したり故障の原因につながりますので分散して積載運搬するようにしてください。

  • 適正な積載量

    両側のコンベヤ縁が見えるくらい
  • 過剰な積載量

    ベルトの外側にはみ出したら積載オーバーです
  • 適正な積載をすることでスムーズな作業を行うことができます。無理に積載をして作業がストップすると時間を浪費しますので注意してください。

コンベヤ接続方法 接続例 ※コンベヤ1台につき、接続できる端子は1つしかございませんが、連結させることが可能です。※コンベヤにはオス端子が付いています。

※アルミコンベヤは接続方法が通常のものと違いますのでご注意ください。

  • インバーターがリセットしてしまい、不具合が生じる時があります。

    • ・その場合は電源を抜いて電源を落とす。
    • ・ブレイカーもOFFにします。
    • ・10秒ぐらいにしてからブレイカーをONに戻し、電気を入れて下さい。デジタルが0~50の正常モードになり、また動き出します。

非常停止BOX故障の場合

非常停止BOXが万が一故障して電力が行かず動作しない場合は一時的に下の写真のように非常用BOXからのコネクターを外し、動力からくるコネクターを直接つなぐことも可能です。しかし、その場合は非常停止が不能ですので、短時間で動かすくらいでやめてください。

【非常停止用ワイヤー】

※この直後は一時的な場合を想定しています。早めに当社にご連絡ください。

故障の原因

故障の大きな原因は次の三項目が関係することが多いです。

  • ・コネクタの差し込みによる不具合。
  • ・過剰な積載をしたため、モーターの焼け。
  • ・雨や湿気などによる漏電。
  • しっかりと最後までコネクターが刺さっていないと正常な通電ができません。確実に最後までしっかり刺してください。

  • 土砂がこぼれるぐらい乗せると積載オーバーにより、モーターが焼けたり、機器の誤作動など起きやすくなります。無理な積載をしないでください。

雨や雪など漏電を引き起こす要因には出来る限り対処はしてありますが、絶対ということはありません。「おかしいな?」と思ったら停止してご連絡ください。